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CGスタジオ代表たちの定例食事会:公開版

開催日:2014年5月29日(木)
開催時間:開場 18:30 / 開演 19:30
会場:『阿佐ヶ谷Loft』

  [出演者]
尾小山良哉(おこやま よしや) 『wise代表取締役』
笹原晋也(ささはら しんや) 『アニマ代表取締役』
塩田周三(しおた しゅうぞう) 『ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役』
沼倉有人 『CGWORLD編集長』
松浦裕暁(まつうら ひろあき) 『サンジゲン代表取締役』
水崎淳平 『神風動画代表取締役』

  概要と雑感
チケットはソールドアウトで、会場は満席。
とは言え、4割強は会社関係者の方達。(私感)
この為、イベントは終始内輪的盛り上がりを見せていたように感じる。
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トークはサイコロトークで進行。
6名が順繰りにサイコロを投げ、出目に書かれたお題に沿ったトークを披露する形。
終盤には客席からの質疑応答。
最後は抽選会。抽選券は、会場でドリンクやフードを注文し、その金額に応じて複数枚貰える仕組み。
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司会進行は「CG WORLD」編集長の沼倉さんが担当していた様子であるが、ほぼ機能しておらず、各社代表がトークを披露していても各者からツッコミが入り、その度にクロストークが展開。
折角話しを聞いていても話しの内容が伝わりきらず、これは個人的に拒否反応。
とにかく話しに集中出来ない。

コンセプトが「いつもの定例会のような物を、一般に公開しよう」という物らしいので、これはこれで正しいのだとは思う。
実際、関係者達はかなりの盛り上がりを見せていた。
登壇者の皆さんも凄く楽しそうで、松浦さんと塩田さんの飲み方が凄かったし。
なので、管理人がマイノリティなのである。
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終了時間は23時15分位。
終電ギリギリで帰宅出来た。


  個人的に得た物
以下、箇条書き。

◯ この年に控えている、『新劇場版「頭文字D」』のCG制作のコンセプトは、原作のテイストを活かす。との事。
松浦社長談。
この作品の車体・レースシーンのCG制作は、サンジゲン。


◯ 松浦社長が言うには、立体視の制作は結構大変だそうで、「009 RE:CYBORG」は立体視が無ければ3ヶ月は早く制作が終わっていたと思う、と言っていた。
もう(出来れば)2度とやりたくない、とも言っていた。


◯ 神風動画代表・水崎さんは、サンジゲンやポリゴンピクチュアズとは違う方向性の制作スタンスで行きたいとか言っていた。
(神風動画は、TVアニメ「JOJO」のOP制作をしています。)


◯ サイコロトーク中に出た話題。
「すーぱーそに子」というアニメのEDプロデューサーがサンジゲンの松浦さん。
コンセプトは、各CG制作会社の特色を活かそうと思ったらしい。
で、以下のリンクは「すーぱーそに子」8話ED。これは神風動画が担当、制作している。
ひねりの効いた構造で、面白い映像だと、個人的に思います。

お酒が入っていたので冗談かもしれないのだけど、「神風動画さんは何かしてくると思った」的な事を松浦さんが言っていたのが印象的。


◯ 神風動画が主に使用している制作ソフトはLightWave 3Dという物。
サンジゲンは3ds Max、ポリゴンピクチュアズはMAYAという物だそう。
これに関しては、各社推しのソフト名を連呼し合って、変なアピール合戦もどきみたいな事があった。
手描き作画に馴染んできた管理人にとっては、興味深い物でした。

ツールが無いとそもそも制作出来ないCG映像。
ソフトを販売する会社(例えば、3ds Max、MAYAはAutodeskが販売。)と密接な繋がりを感じさせる場面もイベント中にはあり(Autodeskのスタッフの方がイベントに見えられていた。)、手描き作画とは違う要素の一つがここにもある気がするのは個人的感想。


◯ 3DCGでのTVアニメシリーズ、「蒼き鋼のアルペジオ」(サンジゲン)、「シドニアの騎士」(ポリゴンピクチュアズ)を手掛けた、松浦さんと塩田さんに聞いてみた。

[TVアニメをやろうと思った理由と、これからもTVアニメを制作しようという考えはあるのでしょうか?]
答えはどちらの方もYES。
サンジゲンは新しいオリジナル企画を進行中で、「アルペジオ」での反省点が沢山あり、それを活かしたいと言っていた。
(これに関しては、松浦さんのTwitterに反省点をまとめた紙資料がまとめられた物を画像にしてアップされていた。
当然中身は見えないようになっていたけど、こういうシステマチックな部分は、個人的に好みです。)

ポリゴンピクチュアズは「山賊の娘 ローニャ」(宮崎吾朗監督)を鋭意製作中であるも、幾つか企画が進行中との事。

ポリゴンピクチュアズはアメリカでのCGアニメ制作をしており(「Transformers Prime」、「Tron ライジング」等々)塩田さんは、アメリカと日本の予算の違いを例に出す。
予算には倍近く差があるそうで、これは今後の課題となるだろうけど、続けていきたいと言っていました。

ここで、wize代表の尾小山良哉さんがトークに入る。
これまでのCG技術は、技術的に「ここまで出来ます、こんな事も出来ます」という事が多く、ここにきてやっと「表現する」という域に入ったと思う、との発言。
(ここで松浦さんが、「CGはずっとそうだったよね」と、相槌を打つ場面もあった。)
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  [蛇足]
放映が終わった「アルペジオ」で言うと、作品の評価も良く、DVD・BDのセールスも好調らしい。
関連グッズや、声優ユニットのCD・ライブと、メディア展開も広がり、ビジネスとしては成功なのだという事は素人でも理解出来る。
松浦さんがとあるインタビューで、「アルペジオ」制作のコンセプトの一つに、「キャラクタービジネスをCGキャラで成功させる」というものがあった。
この経緯を考えるだけでも、「TVシリーズが成功すると大きなビジネスチャンス→データを再利用出来るCGのメリット活用→手間・費用削減に繋がる」という図式も見えるので、これまた個人的に興味深い。
(CGアニメとは言え、手間を掛けないと良い物が出来ないのは手描き作画と同じで、この辺りは勘違いしてはいけない部分。)

松浦さんのコンセプト立ての企画立案という進行は、個人的に大好きで、トーク内容も制作に関しての事が多く得難い物がある。



  総括
最後の抽選会は、個人的には要らないなぁと思うものの、楽しみにしてる人も居るから野暮な意見なのかも。
会場に居た各制作会社の社員さんと見られる方や、その関係者(スタジオカラー(庵野秀明さんが立ち上げた会社、「エヴァ」制作中。)の人も居た。)の方達が盛り上がるので、ちょっと疎外感も感じたけど、有意義な時間が過ごせました。

私感だけど、今CGアニメ制作って過渡期で、これから色々な試行錯誤を凝らしたCGアニメ作品が制作されると思っている。
最近知ったのだけど、プリキュアのEDCGのコンセプトとか、東映が長い事アニメ業界で大手で居る理由の一つだよなぁと思ったり。
(馬越さんが参加していた「ハートキャッチプリキュア」のED楽曲が、凄い好みでした。)

一通り拝見したけど、よく出来てるし、歌も良いんだよなぁ。
CGが年々進化・試行錯誤している様子も見られるのが、また良いと言うか。
この辺りはアニメスタイル001での神山健治監督のインタビューに興味深い事が書いてあって、過渡期なんだと感じる部分。

最新作「ハピネスチャージプリキュア」のEDとバンクのCGを手掛けた宮本浩史さんの仕事を見て、驚愕したのが最近の大きな出来事。
凄い衝撃で、宮本さんの事をネットで調べまくった。
動き・画面に配置される小物やキャラクター・線、とにかく凄かった。
「アルペジオ」とは違う衝撃だった。
特に要所で細かく見える「動き」、表情が少し変化する辺り、手描き作画でのカロリーを考えると、これは脅威に感じる。
CGアニメをコマ送り再生するなんて、夢にも思わなかった。
(ちなみに、このCG制作にはアニメーターの真庭秀明さんも参加している模様。凄い気になる。)


新しい手描きアニメーター達が少なくなっており、また、その育成も上手くいっていないと聞く現状、3DCGアニメーターの道を目指す人は多くなるのか?
(ていうか、制作本数が多過ぎ。)

手描きアニメは縮小、3DCG制作アニメが増加、というのが管理人の想像する未来。
制作本数が多い事、ハイビジョン制作での作画用紙の面積増加、複雑になってきているデザイン面、・・・・・・とにかく現状のアニメ業界は問題を多く抱え過ぎていると思われる。
でも、結局の所、何かキッカケが無い限りは自然淘汰なんだろうなと。
業界の人達で解決するしかないんだよなぁ。
3DCG制作に圧迫されていくのは、今のままだと仕方無い面がある印象。

  
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ひっそりと生きていきたい。

Author:ひっそりと生きていきたい。
自営業、独身(結婚願望無し)。
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